AIで人生シミュレーターを作りました。でも途中で、設計を全部やり直しました。
きっかけは、自分で作ったアプリを触ってみて「これは苦しい」と感じたことです。AIで人生シミュレーターを作りました。でも途中で、設計を全部やり直しました。
きっかけは、自分で作ったアプリを触ってみて「これは苦しい」と感じたことです。
この記事でわかること
- AIに「気持ち」だけ伝えたら、どんなアプリができるか
- 数値で人生を測ることの危うさに気づいた話
- 「生きているだけで価値がある」をアプリで表現する方法
何を作ったか
0歳から24歳までの架空の人生を体験するシミュレーターです。
最初に「どこで生まれたか」「お父さん・お母さんの雰囲気」「時代」などを入力します。すると、AIがそこから人生の出来事を生成してくれます。1年ごとに進んでいく感じで、選択肢もときどき出てきます。
24歳で終わったとき、集めた「人生のかけら」と「性格スペクトラム」が表示されます。

実際に動いているものがここで試せます。
→ 人生シミュレーター(無料)
なぜ作ったか
「人生の半分は20歳で終わる」という話を聞いたことがありますか。
大人になってから感じる1年は、子どもの頃の1年より体感が短い。だから「前半の20年分の体験」が人格や価値観の大部分を作る、という考え方です。
それを聞いて、ふと思いました。
「0〜24歳の人生をシミュレートしたら、どんなものができるだろう?」
自分の過去を振り返るような感覚。または、自分とは違う人生を体験してみる感覚。そういうアプリがあったら面白いかもと思って、作り始めました。
「20歳で半分」をイメージしながら、学生から社会人になりたての時期まで含めて、終点を24歳に設定しました。
どうやって作ったか(AIへの一言から始まった)
AIへの最初の指示は、仕様書ではありませんでした。
こんな感じの「気持ち」を伝えただけです。
「人生シミュレーターみたいなアプリを考えました!1歳から24歳くらいまでのシミュレーターです。人生20までで人生の半分は終わるっていうやないですか、それから発想をえて人生前半のシミュレーションをする。
想定の動き:0歳からスタート、○○で生まれる○○な母と○○な父のもとで生誕 時代はいついつみたいな長すぎない文を入れる。するとAIがそこから連想されそうな出来事を出力。1歳:前の情報を踏まえさらに追加入力を可能に…
24歳END(これからどんな人生を送るのでしょうか)」
これを送ったら、AIから設計案と機能一覧が返ってきました。
え、それだけ?と思いました。そうです、それだけです。
使った技術は React / Vite / Claude API (Haiku) / html2canvas / Vercel。AIが設計を提案してくれて、コードも書いてくれました。自分でやったのは「こんなものを作りたい」を言葉にすることと、動作確認です。
AIと開発を始めたときの話は、こちらの記事でも書いています。
→ AIに話しかけたら、2時間でWebアプリができた
作っている途中で気づいたこと
最初に作ったバージョンは、数値でスコアを出す方式でした。
幸福度・学力・社交性・運。それぞれに点数がついて、人生を数字で測る仕組みです。
完成して、自分でやってみました。
そうしたら「何点の人生だったな」という気持ちになりました。
それが、なんか苦しかったんです。
「幸せを数値で表すと、今の人生って幸せじゃないんじゃないかってなりそう」と感じました。人生って、数値では表せないところもあるんじゃないかって。
ちょうどそのころ、アドラー心理学の本を読んでいました。「まわりの物差しで自分を測ると苦しくなる」という話が出てきます。まさにそれを、自分が作ったアプリでやってしまっていました。
このアプリを通して、絶望してほしくない。「こんな人生じゃなかったな」って思ってほしくない。そう感じて、設計を全部やり直すことにしました。
設計を全部やり直した
数値スコアをなくして、別の方式に変えました。
「人生のかけら」と「性格スペクトラム」の2つに変えました。
「人生のかけら」は、毎年1つずつ集まる詩的なキーワードです。選択や入力の内容から、AIがそのかけらを生成します。24歳で終わったとき、一覧で見られます。
「性格スペクトラム」は、4つの軸で表れる個性です。
- 内向的 ↔ 外向的
- 慎重 ↔ 冒険的
- 感性 ↔ 理性
- 穏やか ↔ 情熱的
どちらに振れても、優劣はありません。ただの「個性」です。
変えてみたら、体験がガラッと変わりました。
スコア方式のときは「何点の人生だったな」と感じていました。
かけら方式にしてからは、不思議と「達成感」に変わりました。
同じ人生の出来事を体験しているのに、出力の仕方でこんなに変わるんだと驚きました。
完成してみて
父母の「不在」も選べるようにしました。
最初は父と母の「雰囲気」を選ぶだけでしたが、いない家族がいる人のことを考えて、「不在」という選択肢を加えました。出生地も、自由入力にしました。
いろんな人生がある。そういう前提で作りたかったんです。
GitHub にコードも公開しています。
→ tsumitatebiyori-coder/life-simulator
まとめ・使ってみてください
このアプリは、スコアを出しません。勝ち負けもありません。
ただ、あなたが体験した架空の人生の「かけら」が並ぶだけです。それを眺めて、少しだけ不思議な気持ちになってもらえたら嬉しいです。
どんな人生にも、生きているだけで価値があることが少しでも伝わってほしいと思っています。
よかったら、試してみてください。
→ 人生シミュレーター(無料・ブラウザで動きます)
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
数値で測れないものが、人生の中にはたくさんあると思っています。このアプリが、そのことを少しだけ感じるきっかけになれば嬉しいです。
また来てください。くらしの複利でした。
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